店主柴山です。
今回は、1990年発行の「コミックバーガー」を複数冊お譲りいただきました。
寺沢武一「ゴクウ」の掲載号を中心に、水島新司、新谷かおる、鴨川つばめ、吉田戦車、山口譲司など、当時の漫画界を彩った作家陣の作品が掲載されたバックナンバーです。
コミックバーガーは、現在では古書市場で見かける機会がそれほど多くない漫画雑誌のひとつです。単行本で作品を読むことはできても、雑誌そのものには表紙、巻頭ページ、連載時の誌面構成、広告など、その時代にしか残らない資料性があります。
今回は特に寺沢武一「ゴクウ」掲載時期の号がまとまっており、漫画雑誌としてだけでなく、作家資料・連載資料としても興味深い内容でした。
寺沢武一「ゴクウ」掲載時期のコミックバーガー



今回お譲りいただいたのは、1990年5月から7月にかけて発行されたコミックバーガーです。
確認できた号には、
・1990年5月22日 No.10
・1990年6月12日 No.11
・1990年6月26日 No.12
・1990年7月24日 No.14
などがありました。
表紙には寺沢武一「ゴクウ」が大きく扱われている号が多く、作品ファンの目を引くデザインになっています。
寺沢武一といえば「コブラ」の印象が強い作家ですが、「ゴクウ」も独特のSF世界観とハードな作風で知られる作品です。
こうした連載当時の雑誌は、単行本とはまた違った魅力があります。
毎号の表紙やキャッチコピー、他作品との並びを見ることで、その作品が当時どのように読者へ届けられていたのかが分かります。
1990年7月24日号 No.14
1990年7月24日号では、寺沢武一「ゴクウ」が大きく表紙を飾っています。
鮮やかな色使いと力強いキャラクター表現が印象的で、現在見ても非常に目を引く一冊です。
この号には寺沢武一のほか、水島新司、新谷かおる、山口譲司、吉田戦車などの名前も確認できます。
漫画雑誌の場合、単に発行年が古いというだけではなく、「誰が表紙なのか」「どの作品が掲載されているのか」が査定で重要です。
特定作品を追いかけているコレクターにとっては、その作品が表紙を飾った号を揃えたいという需要もあります。
1990年6月26日号 No.12
6月26日号も「ゴクウ」が中心となった一冊です。
赤を基調とした表紙で、寺沢武一作品らしい迫力のあるビジュアルが使われています。
雑誌は書店で大量に流通する一方、読み終わった後に処分されやすいものです。
そのため30年以上経過した現在では、同じ号でも保存状態の良いものが徐々に少なくなっています。
特に表紙に折れや破れが少なく、背表紙がしっかりしているものは、コレクションとして評価しやすくなります。
1990年5月22日号 No.10
5月22日号は、青を基調とした表紙に「ゴクウ」が大きく描かれています。
今回のように複数の号を並べてみると、同じ作品でも号ごとに表紙デザインが大きく異なり、雑誌ならではの面白さがあります。
古い漫画雑誌は、作品だけでなく当時のデザインや印刷、広告、読者向け企画なども含めて、その時代の空気を伝える資料です。
一冊ずつで見るだけでなく、ある程度まとまった号数で残っている場合は、連載の流れを追えるという意味でも評価しやすくなります。
1990年6月12日号 No.11
6月12日号には、寺沢武一、水島新司、新谷かおる、鴨川つばめ、吉田戦車などの名前が見られます。
表紙は他の「ゴクウ」表紙号とは少し雰囲気が異なり、当時のコミックバーガーの幅広い誌面構成が感じられる一冊です。
この時代の漫画雑誌では、青年漫画、アクション、ギャグ、SFなどジャンルの異なる作品が同じ一冊に収録されていました。
現在では作家単位で作品を読むことが多いですが、当時の雑誌そのものを通して読むと、どのような作品が同時期に連載されていたのかが分かります。
こうした点も、古い漫画雑誌の資料的な価値です。
コミックバーガーは単行本だけでは分からない魅力があります
古い漫画雑誌を査定していると、「単行本になっている作品なら雑誌は必要ないのでは」と言われることがあります。
しかし、雑誌には単行本には収録されない情報が多く残っています。
連載時の扉絵、カラー掲載、次号予告、作家コメント、広告、プレゼント企画、編集部による紹介文などです。
作品によっては、単行本収録時に修正されたページや、雑誌掲載時と構成が異なるケースもあります。
そのため、漫画研究や作家研究の資料として、当時の掲載誌を探している方もいます。
寺沢武一のように作品世界やビジュアルに強い個性を持つ作家の場合、雑誌表紙そのものをコレクションする方もいらっしゃいます。
雑誌の査定では保存状態も確認します
コミックバーガーのような古い漫画雑誌では、状態も査定の大切な要素です。
表紙の擦れ、角折れ、背表紙の傷み、ページのヤケ、シミ、破れ、書き込みなどを確認します。
ただし、30年以上前の雑誌であれば、ある程度の経年変化があることは珍しくありません。
多少傷みがあっても、希少な号や人気作家の表紙号、新連載号などであれば評価できる場合があります。
状態が悪いからとご自身で処分せず、そのままご相談いただくことをおすすめします。
寺沢武一掲載誌・漫画雑誌を買取しています
三日月堂では、寺沢武一の単行本だけでなく、作品が掲載された漫画雑誌、ムック本、画集、イラスト集、ポスター、関連資料なども買取しています。
「コブラ」「ゴクウ」などの掲載誌をまとめて集められている場合も歓迎しています。
また、今回のコミックバーガーのように、1990年前後の青年漫画誌やコミック誌についても一点ずつ内容を確認します。
雑誌名だけでは価値が分かりにくくても、特定作品の新連載号、最終回掲載号、表紙号、カラー掲載号などが含まれていることがあります。
大量の雑誌を整理される際は、作品名や作家名が分からなくても、そのまままとめてお持ちいただいて問題ありません。
コミックバーガーのバックナンバー買取は三日月堂へ
今回は、寺沢武一「ゴクウ」掲載時期を中心とした1990年のコミックバーガーをお譲りいただきました。
当時は毎月、あるいは隔週で店頭に並んでいた漫画雑誌も、30年以上経つと一冊一冊がその時代を伝える資料になります。
特に人気作家が表紙を飾った号や、特定作品の掲載時期がまとまったコレクションは、古雑誌として一括で扱うのではなく、内容まで見て査定したいところです。
「寺沢武一の掲載誌を集めていた」
「1990年代の漫画雑誌が大量に残っている」
「雑誌は古紙に出そうと思っていた」
「どの号が評価されるのか分からない」
といった場合も、ぜひ三日月堂へご相談ください。
宅配買取、出張買取、店頭持ち込みに対応し、漫画雑誌、コミック誌、作家関連資料を一点ずつ丁寧に拝見します。
今回も貴重なコミックバーガーのバックナンバーをお譲りいただき、ありがとうございました。次に必要とされる漫画ファン、コレクターへ橋渡しできるよう査定いたしました。