映画チラシのコレクションブーム、みなさん知っていますか？
映画関連グッズの中でも比較的収集がしやすく、コレクター様の人口が多いのが「映画のチラシ」
と呼ばれるもの。映画のチラシは、基本的に非売品となり入手が非常に困難な映画のポスターや、
劇場などで有料にて入手ができるものの、やはり資金的な負担が掛かる映画のパンフレットと比較しても
無料で入手できるため、子供から大人まで幅広い年齢層も楽しめるコレクションと言えるでしょう。
そんな映画のチラシにも収集ブームが存在し、それは1970年代前半から1990年代後半にかけて
全3回のブームが巻き起こったと言われております。
第一次ブームと呼ばれる最初のブームは、1973年頃。
この時、ブルース・リーによる「燃えよドラゴン」が公開され、当時の少年ジャンプに映画チラシが
掲載されたことにより人気に火が付いたそうで、同じく週刊誌の少年マガジンのグラビアコーナーにも
映画のチラシが掲載されていたということからも、当時子供たちを中心に映画のチラシ収集ブームが
巻き起こっていたことが伺えます。
第二次ブームと呼ばれるのはブルース・リーのブームの直後、1980年代前半。
この頃はブルース・リーに続きジャッキー・チェンが次々と人気作品を公開しており、
チラシの収集ブームはさらに熱を帯びていくことになったそうです。当時のジャッキー・チェン作品の
前売り特典には過去の作品のチラシセットが付いてきたり、雑誌などにおいてもチラシコンテストが
開催されていたりと既にメジャーな趣味の仲間入りをしていたとのこと。
そして第三次ブームは1990年代に入ってから。
この頃は映画の専門誌などで映画チラシ特集などが組まれ始め、第一次・第二次ほどの
勢いはなかったもののまだまだ人気は健在だったそうで、近代映画社から発売された全6巻の
「映画チラシ大全集」によって新たにチラシコレクターになる方もいたそうです。
そんな映画チラシですが2023年現在、じわじわと市場での取引価格が上昇傾向にあります。
情報社会に差し掛かる一方で、物に対する温かみや実際の手触りといったレトロ回帰ブームが
Z世代を中心に広がっている現代。もしかしたら第四次チラシブームが巻き起こるのも遠い未来では
ないのかもしれません。
当店ではそんな現在、市場価格が上昇している映画のチラシを積極的に買取しております。
本日は当店の買取事例の中でも特に高評価となった買取事例をご紹介致します。
東京都中野区より1980年代の映画チラシ2000点以上を買取致しました
こちらは東京都中野区のコレクター様よりお売り頂きました、
1980年代を中心とした映画の大量のチラシコレクションです。
当店にご連絡頂いた際に詳細をお聞きしました所、映画のチラシコレクター様とのこと
今回コレクション肥大化のため、一部の年代の重複している映画チラシを宅配買取で
買い取って貰いたいとのことでした。
早速当店に着払いにて送って頂き中身を確認致しますと、なんと段ボール2箱にぎっしりと
詰まった映画のチラシのコレクションがあり、総数2,000枚以上というお聞きしていた量より
かなり多い枚数のチラシがございました。
通常、1980年代以降のチラシですと単体で高額となる物は少ないのですが、
近年再び話題となりました「トップガン」やリュック・ベッソン監督の最高傑作と名高い「ルーシー」
さらに戦艦大和と巡る邦画「アルキメデスの大戦」など、新しいながらも人気の高い作品も
揃っておりお客様のコレクション性の高さに非常に驚かされました。
こちら、一点一点しっかりと市場需要や希少性の高さ、チラシの状態などを確認させて頂き、
個々の査定額に加えお客様のコレクション性の高さを評価額に上乗せしまして
高額査定となりました。
取引終了後、お客様より「コレクション保管用のスペースにも限界が見えてきていたので
買い取って貰えてよかった。想像より買取価格が上だったこともあるけど、送るだけで対応して貰えたのが
何より助かった」と嬉しいお言葉を頂きました。
映画のチラシって一体いつから始まったの？チラシの起源をご紹介
映画のパンフレットが有料化され、日本独自の文化として定着したのは戦後間もないころでしたが、
実は映画のチラシが存在したのはそれよりもずっと前の戦前からあり、その頃は次回の映画の宣伝として
無料で映画館で配布がされており、材質はわら半紙のようなものが多く、文字もさらに右から左に
書かれるなどの違いがあったようです。
ちなみにこの頃、1940年代のチラシは作品ごとに統一で作られたものではなく
劇場ごとに作成がされており、地方版やニュース版など劇場によって多様な種類が存在しますが、
基本的にこちらの年代の映画のチラシは現存していることが非常に稀でもしお持ちの場合であれば
状態にもよりますが、非常に高額となることが期待できます。
1950年代に差し掛かるとチラシは40年代のような劇場ごとに作成するものではなく、
作品ごとに全国で統一されることとなり、さらにカラー印刷のものも徐々に出現し始めました。
しかし、解説文やデザインなどが異なる地方版の発行はまだまだ健在だったようです。
1960年代では全国でほぼチラシの形式というものが定着しつつあり、
基本的には50年代とそう大きくは変わりませんが、一番大きな違いは映画のサウンドトラックレコードが
発売され、それに合わせてシングルレコード盤の冊子とデザインが共用できるEPサイズと呼ばれる、
いわゆる変形チラシが登場したことでしょう。
映画のチラシにおいては現在ではB5版が主流ですが、しばしばEPサイズのような変形サイズと
呼ばれるチラシもあり、「ウエストサイド物語」やヒッチコック作品のようにちょっとした仕掛けが施された
チラシも存在します。また、小型チラシ・二つ折りチラシ・三つ折りチラシなどの通常とは異なる
サイズのチラシなども珍しいため、コレクターの間で高値で取引がされているケースもございます。
戦前から1960年代までの映画のチラシの歴史は上記のような変遷を辿っており、
この後、ブルース・リーの映画作品の登場により全国でチラシの収集ブームを迎え、
冒頭でご紹介したチラシブームの年代へと突入していきます。
それでは、三日月堂調べで一体どの映画チラシが最近では市場で高額となったのか
いくつかピックアップしてご紹介致します。
高額買取となる映画チラシをご紹介
・「恋ひとすじに」アラン・ドロン出演 チラシ
・「太陽がいっぱい」ルネ・クレマン監督/アラン・ドロン出演 チラシ
・「ハスラー」ポール・ニューマン出演 チラシ
・「ガールハント」スティーブ・マックィーン出演 チラシ
・「2001年宇宙の旅」スタンリー・キューブリック監督 チラシ
・「荒野の七人」スティーブ・マックィーン 出演チラシ
・「脱走大作戦」ポール・ニューマン出演 チラシ
・「生きる歓び」ルネ・クレマン監督/アラン・ドロン出演 チラシ
・「猿の惑星」1968年初版 チラシ
・「お嬢さんお手やわらかに！」アラン・ドロン出演 チラシ
・「ロリータ」スタンリー・キューブリック監督 チラシ
・「博士の異常な愛情」スタンリー・キューブリック監督 チラシ
・「アラビアのロレンス」チラシ
・「デモンズ2」ホラー映画 チラシ
・「軍曹」ロッド・スタイガー監督/出演 チラシ
・「マンハッタン無宿」クリント・イーストウッド出演 チラシ
・「ローマの休日」オードリー・ヘプバーン出演 チラシ
・「サムライ」アラン・ドロン出演 チラシ
2,000点以上の映画のチラシの買取も当店におまかせください！
三日月堂では映画のチラシの他にも、ポスター、パンフレット、チケット半券、
スチール写真やロビーカード、映画に関する当時の雑誌、関連書籍、サウンドトラック(CD、LP)、
VHS(ビデオ)、DVD、Bru-ray、出演者や監督のサイン入りグッズ、実際に使用されていた台本、
プレスシート、オープンリール、フィギュアやプラモデルなどの関連グッズを積極的に買取しております。
また、映画のチラシのコレクションはパンフレットやチケットの半券といったアイテムと
セットになっておりますと、さらに需要が高くなり、パンフレット・チラシ・チケットの半券一式
揃っている人気作品では驚くような値段が付くことも珍しくありません。
これはさすがに値段が付かないかも…といった場合や、保管が上手くいかずに経年による劣化やシミ、
汚れがひどい、どこに聞けばいいか分からないから面倒くさいから捨ててしまおうかなと思っても、
市場的には需要がある場合がございますのでぜひ一度当店にご依頼下さい。
映画分野のコレクションの買取経験豊富な副店主や、各ジャンルに専門知識を持ったスタッフが
お客様の買取を丁寧にサポート致します。
長野県近郊は出張買取を行っているほか、遠方のお客様やスケジュールの都合を付けるのが
難しいお客様につきましては、北海道から沖縄まで買取実績のある、
着払いによる宅配買取をおすすめしております。
当店から発送いたします梱包キットに商品を詰めまして、着払いにてお送り頂くだけ！
2,000点以上の映画のチラシの買取もぜひ当店におまかせください！
