副店主の大池です。三日月堂では先日、国鉄廃品コレクションの出張買取を行い、その中から鉄道公安職員が使用していたとされる手錠を複数点お譲りいただきました。
今回は、その買取内容のご紹介とあわせて、国鉄廃品コレクションの背景や、鉄道公安職員用装備が持つ資料的価値についてご紹介いたします。
国鉄廃品コレクションとは何か
国鉄廃品コレクションとは、日本国有鉄道、いわゆる国鉄が実際に業務で使用していた物品や、組織再編や更新の過程で役目を終えた備品などを指します。
これらは一般市場に流通することを前提としていなかったため、当時のままの状態で現存する例は多くありません。
特に、制服や制帽、装備品、書類類、徽章などは、鉄道史や治安史の観点からも重要な資料として評価されています。
その中でも、鉄道公安職員が携行していた装備品は現存数が限られており、コレクターや研究者からの関心が高い分野です。
鉄道公安職員と手錠の位置づけ
鉄道公安職員は、戦後の国鉄において鉄道施設や列車内の治安維持を担っていた専門職です。
現在の鉄道警察隊の前身にあたる存在であり、国鉄時代特有の制度と装備体系のもとで活動していました。
手錠は、その職務上必要とされた携行品の一つであり、一般市販品とは異なる仕様や刻印が確認される場合があります。
今回お譲りいただいた品々にも、当時の鉄道公安組織で使用されていたことを示す特徴が見受けられ、革製ケースや鍵が付属している点からも、実用品として管理されていた可能性が高い内容でした。
今回出張買取した国鉄手錠コレクションについて

今回の出張買取では、以下のような内容を確認しました。
まず、手錠本体に加えて専用の革ケースが付属しており、長年の使用や保管による経年変化が見られました。
しかしながら、金属部の可動や構造は比較的良好であり、当時の製造品質の高さを感じさせる状態でした。
また、複数の鍵が揃っている個体もあり、実務での運用を前提としていたことがうかがえます。
こうした付属品の有無は、国鉄廃品コレクションとしての評価において重要な要素となります。
国鉄廃品が持つ資料的・歴史的価値
国鉄関連の廃品は、単なる古物や装飾品ではなく、日本の交通インフラと治安体制の歴史を物語る実物資料です。
特に鉄道公安に関する装備品は、制度そのものがすでに終了しているため、今後新たに市場へ出てくる可能性は高くありません。
そのため、保存状態や付属品の有無、由来の分かる来歴が確認できる場合には、コレクション価値だけでなく、文化的価値も評価される傾向にあります。
三日月堂では、こうした背景を踏まえ、単に希少性だけで判断するのではなく、資料としての意味合いや保存状態を丁寧に確認したうえで査定を行っています。
国鉄廃品・鉄道公安関連アイテムの買取について
三日月堂では、国鉄廃品コレクションをはじめ、鉄道関連の資料や装備品、制服類、記念品などの買取を行っています。
出張買取にも対応しており、大型コレクションや点数が多い場合でも安心してご相談いただけます。
鉄道公安職員関連の装備品や、来歴の分かる鉄道資料をお持ちの場合は、処分を検討される前にぜひ一度ご相談ください。
専門知識を持ったスタッフが、内容を確認しながら丁寧に対応いたします。


