今はなき昭和の玩具メーカーはコレクターにとって垂涎の品!
1954年に本多猪四郎監督により映画「ゴジラ」が公開されると
日本で特撮映画ブームが巻き起こり、東宝はゴジラシリーズを次々とヒットさせ、
大映は「ガメラ」を、松竹は「宇宙大怪獣ギララ」を制作し、
世の中は特撮映画が人気のジャンルとして注目を集めました。
そして1966年に特撮映画業界を牽引した円谷英二特技監督により
テレビで「ウルトラQ」が放送されると、今度は瞬く間に子供たちの間で人気となり
怪獣が登場する番組を中心とした「怪獣ブーム」が幕を開けました。
1960年代後半は怪獣ブームの影響により週刊少年誌に特集が組まれたり、
レコードで番組の主題歌がミリオンセラーとなったり、怪獣・ヒーローがプリントされた
キャラクターグッズなどが飛ぶように売れたりと大きな影響をもたらしました。
そんな昭和の時代には高度経済成長期の影響もあり
ラジコンでは青柳金属工業・エンルート・関電機製作所、
模型/プラモデルではアサヒ玩具・エルエス・河合商店・乗工社・つぼみ堂模型店・
日本プラスチック・福島模型製作所・モリタ・ユナイテッド・ロコモデル・ワコー、
フィギュアではアクアマリン・グリフォンエンタープライズ・シーエムズコーポレーション・シバ、
キャラクターグッズではクローバー・タカトクトイス・トーホー・ナガサキヤ・野村トーイ・
マルサン商店・ブルマァク・ポピーをはじめとする多くの玩具メーカーが存在しましたが、
現在では様々な理由により倒産・撤退となってしまい、そういった絶版メーカーの玩具や
昭和の入手の難しい古い玩具などはコレクターの間で高値で取引がされております。
本日はそんな昭和の古い玩具の中でも特に珍く、高評価な品も多かった
長野県からの玩具大量買取のご依頼をご紹介致します。
長野県よりソフビ人形・フィギュア・プラモデルなど昭和のキャラクターグッズ玩具を大量買取致しました
今回ご紹介させて頂きますのは長野県内よりご依頼頂きました、
遺品整理のための古い玩具の出張買取依頼です。
スタッフ3人でハイエースと軽バンの2台でお伺いしたところ、快くご依頼者様よりお出迎えして頂き
実際にご依頼品を見せて頂きますと、ハイエースと軽バンの2台体制でもなお乗り切りそうもないほどの
書籍やおもちゃが1階から2階にかけて大量にあり、少し拝見させて頂いただけでも珍しいコレクションが
非常に多いと見受けられました。
当店スタッフ3名で査定や梱包・積み込みと手分けなど可能な限りで段取り良く
行わせて頂きましたが、それでも十分な時間が掛かるほどのコレクション量となっており
お客様のコレクターぶりを間近で拝見する事ができ、当店スタッフもコレクションの質と量の良さに
思わず驚きを隠せませんでした。
最終的な量は何と軽バン3往復とハイエース1往復分にもなり、幸い当店倉庫が近かったため
ご希望通りご依頼品全てを買取させて頂きました。
ソフビ人形からフィギュア、キャラクターグッズ、プラモデルにブリキ玩具、関連書籍など
分野も量も様々なものがあり、滅多にお目に掛ることの出来ない希少な品も多かったため、
当店買取ブログにてぜひ数回に分けてご紹介させて頂きたいと思います。
その①【長野県より昭和玩具の大量買取のご依頼!マルサン・ブルマァクソフビ人形のご紹介も】
その②【長野県よりポピー・マスダヤ・マーミットなどソフビ人形コレクションをご紹介】
その③【長野県よりブリキ玩具・ノベルティグッズ・キャラクターグッズの買取事例をご紹介】
今回はブルマァク社を中心としたソフビ人形のご紹介です。
・ゴジラ/シーボーズ
・カネゴン/ジャイアントミクラス
・パゴス/メカゴジラ
・メガロ/ミニラ
・バラゴン/メフィラス星人
・ウルトラセブン 約30㎝/ウルトラの父(未開封)
・ウルトラマンタロウ(未開封)/ウルトラの母(未開封)
・月光仮面とムーンライダー1号(ソフビ・ブリキ)/ミラーマン
やはりブルマァクのソフビというだけでも非常に希少性が高く、
さらに1点1点の評価が高い素晴らしいコレクションで
中でも特に評価が高かったのが月光仮面とムーンライダー1号です。
またゴジラやカネゴンなどのキャラクターとして人気の高いものや、
ウルトラセブンのジャイアントフィギュアに加えて
ウルトラの父・ウルトラマンタロウ・ウルトラの母は未開封品となっており
こちらにつきましても市場需要や希少性の高さを考慮して高評価とさせて頂きました。
昭和の玩具の中でも高い人気を誇るソフビ人形とは?
ソフビ人形は2023年現在、バンダイ・U.S.TOYS(メディコム・トイ)・増田屋・
エクスプラス・マーミット・M1号・CCP・海洋堂・レッドシャーク・やまなや・
ビックワンクラフト・ドリームロケット・KAIEDAをはじめとする多くのメーカーから
発売がされている人気玩具の一角というだけでなく、
2020年頃からは昭和に発売されたソフビフィギュアの値段が徐々に高騰し、
現在では60代の当時子供だった世代だけでなく、なんと若い世代に対しても
人気となり、50年以上経過した今も幅広いコレクターがいると言われております。
ソフビ人形は1966年の登場以降、安価で丈夫子供たちの玩具として定着し、
1960年代~1970年代に掛けては特に多くのソフビ人形が生み出されました。
今回のご依頼品にもございましたブルマァクは、前身会社であるマルサン商店と共に
ソフビ人形黎明期にソフビ人形の存在を子供たちに大きく普及した会社であり、
ファンの間ではソフビ人形史始まりを飾った存在として認知されています。
元祖・ソフビ人形製造社「マルサン商店」
そもそもソフビ人形の歴史が始まったのはマルサン商店からと言って過言ではなく、
1947年に創業(正確には再興)されたマルサン商店は倒産を迎える1968年に
至るまでに光学玩具・ブリキ玩具・雑玩・セルロイド玩具・トイガン・プラモデルを
はじめとする幅広い種類の玩具を手掛けるメーカーでした。
そんなマルサン商店がソフビ人形を初めて手掛けたのは、同社がブリキ玩具界においても
屈指の傑作と呼ばれる「キャラデック」を発売し、マルサン驚異の開発力を駆使して
潜水するブリキ潜水艦が発売された1954年頃のお話で、布製やセルロイド製の
人形玩具の代わりに登場したのが「マミードール」と呼ばれる女児向けソフビ人形シリーズで、
これが後の怪獣シリーズの第一歩となるマルサン商店のソフビ人形の第一号だそうです。
初めてのソフビ人形の製作後、しばらくブリキ玩具やプラモデルの生産に注力した
マルサン商店は、ゴジラのプラモデルが好調だった事もありキャラクター商品の玩具化に
前向きに取り掛かるものの、プラモデルでは初期費用となる金型が高い…。
そこで白羽の矢が立ったのが先ほどの1954年に成功を収めた
コストが安いソフトビニール人形であり、1966年1月に放送を始め既に
人気番組となりつつある「ウルトラQ」の怪獣たちのソフビ人形を発売することにより、
こどもたちの間で人気が沸騰、以降50年以上続くソフビ人形の歴史が幕を開けたと言われております。
マルサン商店のソフビ人形は最初期型として「ウルトラQ」よりゴロー・ガラモン・ぺギラ・
カネゴン・パゴスの5体が600個のみが作られ、それが売り切れるとすぐさま増産が行われ
以降第一次怪獣ブームに沿って後続番組である「ウルトラマン」「ウルトラセブン」ほか、
1968年のマルサン倒産(当時の社名はマルザン)までにゴジラ・大魔神・
恐竜100万年・マイティジャック・ガメラを含む多くのキャラクターソフビ人形が
発売されたほか、電動・ゼンマイ歩行キャラクタープラモデルなども手掛けていました。
マルサンのソフビ人形は生産時期によって1期・2期・3期に分けられ、
1期のソフビ人形は特に人気が高いとされております。また、同じキャラクターの
ソフビ人形でもスタンダードサイズと450サイズ(29.5cm)などのサイズ違いや、
らくがきシリーズ・赤ちゃんシリーズなどの派生シリーズなども存在し、
ウルトラQが白黒放映された当時に玩具の彩色を一任された
マルサン商店ならではのソフビ人形の創造性豊かな塗りの種類の豊富さも、
マルサンのソフビ人形の特徴のひとつとなっております。
もうひとつの元祖・ソフビ人形製造社「ブルマァク」
対してブルマァクは、マルサン商店が倒産した後の1969年にマルサン関係者により
創業された玩具メーカーで、創業当初は堅実な商品としてロイヤルファミリーが
お使いになられていた事で大きく話題となった、マルサン時代の壊れないおもちゃ
「ブルドッグトイ」や、同じくブリキ製の電車や自動車などの商品を展開していましたが、
度重なる「ウルトラマン」の再放送による怪獣ブームの再到来を感じ取ると、
市場リサーチを重ねて再びソフビ人形シリーズの生産に踏み切り、
「ウルトラファイト」「帰ってきたウルトラマン」から始まった第二次怪獣ブームに
沿って倒産を迎える1977年までの間にソフビ人形の元祖であるマルサン商店よりも
遥かに多い数のソフビ人形シリーズを展開しました。
ブルマァクとして生産した最初期のソフビ人形はマルサン時代に人気の高かった
ゴメス・ガラモン・ぺギラ・カネゴン・ウルトラマン・バルタン星人・レッドキング・
ゴモラ・ウルトラセブン・エレキング・ゴジラ・バラゴンの12体で、
「帰ってきたウルトラマン」「ミラーマン」「ウルトラマンA」「ファイヤーマン」
「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」をはじめとする多くの特撮番組の
放映に伴いソフビ人形シリーズを展開したほか、
マルサン商店との違いとして、スタンダードサイズ・ミドルサイズ・ミニサイズ・
特大サイズ・ジャンボサイズなどの多彩なスケールのソフビ人形や、
磁石付き怪獣シリーズや火を吐く怪獣シリーズ・空ビ人形・
面取れシリーズなどのギミックに凝ったバリエーションが多かった事も挙げられます。
またブルマァクは約8年ほどの稼働だったものの、
マルサン時代のノウハウを活かしバッテリー・ゼンマイ動力の
ブリキ製/プラスチック製キャラクター商品や、ダイキャスト製品・
プラモデルなどの玩具も展開しており、
一部にはハワイなどの海外輸出を狙った玩具などもあり、
へドラ・カネゴン・ガラモン・ミクラス・メフィラス星人などの
ソフビ人形は希少な海外バージョンが存在します。
マルサン・ブルマァクの高額買取となるソフビ人形をご紹介
・ウルトラQ カネゴンソフビ カネゴンの繭 ハワイ版
・ペギラ スタンダードサイズソフビ 2期 マルサン
・ブラック・キングジョーソフビ
・ウルトラQ ナメゴンソフビ マルサン
・ウルトラQ ガラモンソフビ 2期 マルサン
・ウルトラセブン ジャイアントソフビ ブルマァク
・ウルトラの母 ソフビ ブルマァク
・ウルトラセブン キングジョー ブルマァク
・ウルトラQ ガラモンソフビ 3期 マルサン
・ウルトラセブン イカルス星人ソフビ 1期 マルサン
・ウルトラQ ガラモン(赤)ソフビ マルサン
・ウルトラマンタロウ ZAT隊員 スタンダードサイズソフビ ブルマァク
・ウルトラセブン モロボシダンソフビ マルサン
・帰ってきたウルトラマン ザザーンソフビ ブルマァク
・ウルトラマン ジャミラソフビ スタンダードサイズ ブルマァク
・ウルトラセブン ソフビ
・ウルトラセブン ダリー スタンダードサイズソフビ ブルマァク
・ウルトラQ ゴメスソフビ 2期 マルサン
マルサン・ブルマァクのその他高額買取となる玩具をご紹介
・電動歩行 ウルトラマンレオ
・電動歩行 ウルトラセブン プラモデル
・ゼンマイ歩行 帰ってきたウルトラマン
・リモコン歩行 えりまき怪獣ジラース
・電動歩行 凶悪怪獣アーストロン 帰ってきたウルトラマン
・ゼンマイ歩行 キングジョー
・デラックス ザット 秘密司令部
マルサン商店・ブルマァクをはじめとするソフビ人形の買取は当店へ
マルサン商店は1968年、ブルマァクは1977年に惜しくも両社共に倒産を
迎えてしまいましたが、マルサンは翌年の1969年にほぼ新規会社として、
ブルマァクは2008年に新生ブルマァクとして復活を遂げ、今でもソフビ人形の
生産を行うメーカーとなっているほか、
現在のリアル志向とは異なる、当時のマルサン・ブルマァクのデフォルメチックな
体型かつ、愛される面影のあるソフビシリーズは今なお人気が高く
現行ソフビメーカー各社より「当時の復刻版」として発売が行われております。
当店ではそんな現在でも人気の高いマルサン商店やブルマァクの
当時のソフビ人形や、ポピー・U.S.TOYS(メディコム・トイ)・増田屋・
バンダイ・エクスプラス・マーミット・M1号・CCP・海洋堂・レッドシャーク・
やまなや・ビックワンクラフト・ドリームロケット・KAIEDAをはじめとする
人気の高いメーカーのソフビ人形も全国より高値で買取をしております。
また今回のご依頼のようにソフビ人形だけでなく、
他の玩具、プラモデルやキャラクターグッズ・雑玩・トイガン・フィギュア
光学玩具・セルロイド玩具・ブロマイド・当時の漫画雑誌などもまとめて
ご依頼頂きますとお客様のコレクション性を評価して通常の査定額に
上乗せさせて頂く事がございます。
長野県、岐阜県、山梨県、富山県、新潟県、愛知県などの長野県近郊は積極的に
出張買取を行っており、スケジュール次第では当日のお伺いも可能です。
遠方のお客様やスケジュールの都合が難しいお客様のコレクション買取に対応させて頂けるよう、
全国からの着払いによる宅配買取も承っております。
マルサン商店・ブルマァクをはじめとするソフビ人形の買取は
ぜひ当店におまかせ下さい!